燈籠がイカダで海を渡る!?震災の傷跡の復旧~五浦六角堂の雪見燈籠

茨城県で稲田石を採掘してお墓をつくる会社。
羽黒石材工業の手づくりの石材作品を紹介しています。
東日本大震災復興事業に羽黒石材工業が携わらせていただきました。この雪見燈籠の設置はイカダで海を運搬するのには相当苦労しました。
震災によって流されてしまった五浦六角堂の雪見灯篭
六角堂は、茨城県北茨城市大津町五浦にある六角形の建築物です。明治時代に岡倉天心が思索の場所として自ら設計したものです。
「関東の松島」の異名を持つ景勝地にあり、国の登録記念物に登録されています。
その六角堂と共に雪見灯籠も東日本大震災の津浪で流されてしまいました。
復旧に羽黒石材工業が関わらせて頂きました。
元々、雪見灯篭があった場所です。津波で流されてしまいました。
この巨大な雪見灯篭を復旧します。
原石から墨掛けをして。
加工をして作られたものです。
何が大変って、海をボートとイカダで渡らなければならないことです。重量のある雪見燈籠を乗せるので大変です。
二度と津波に流されないように(どうなんだろう?)強固で太くて長い芯棒を施工してから。
海が荒れていて3回(3日間)断念して、4度目の正直でようやく据付にこぎつけました。
重量物を扱うので、しっかりとやぐらを組んであります。
石工事は100戦練磨の石屋さんでも、海の上での仕事は勝手が違います。
完成です。北茨城の象徴が復旧しました。秋から北茨城五浦を舞台にした映画「天心」も上映されます。津浪で破壊された港周辺も徐々に復旧してきているし、嬉しい限りです。
2013年7月16日
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