墓所の基礎工事③~鉄筋の功罪とジレンマ

お墓の基礎工事 土木工事

墓所の鉄筋工事

鉄筋が悪影響を及ぼす

鉄筋を基礎に入れるとコンクリート基礎の強度が増し、強固な基礎が作られそうなイメージを持たれる方は多いと思います。
しかし、ことはそんなに単純なものではありません。
「鉄筋は基礎にとって毒にもなるのです。」
やたらめったら入れれば良いものではありません。必要以上に多く入れれば強度が高くなる訳でもありません。

 

コンクリートに鉄筋を入れる意味

コンクリートは元々、上から押さえられる力には非常に強いのです。これを圧縮強度と呼びます。
だから、墓石が上に乗っかってその重量を支えることだけを考えた場合、鉄筋は必要ないのです。

しかしコンクリートは、引っ張ったり、曲げたり、せん断変形(材料をずらすような変形)には弱いです。
例えば、地震でコンクリート基礎に圧縮方向以外の力が加わった際に、一気にクラックが入る恐れがあります。
それを防止する目的で鉄筋を用います。

 

鉄筋がコンクリート基礎に悪影響を及ぼす?

 

鉄筋コンクリート構造物の「爆裂現象」

コンクリートは長年掛けて表面から中性化していきます。それが鉄筋まで行き着くとサビて膨張し、内部からコンクリートを破壊します。

これを鉄筋コンクリート構造物の「爆裂現象」と呼びます。
これは、50年~100年スパンで起きてくるような現象ですが、お墓は末代まで持たせるものです。

「墓所の永続性」という観点からみると、コンクリートの中性化と鉄筋のサビはお墓にとって重要な問題になってくるのです。

 

 

鉄筋の中性化による「爆裂現象」を起こしにくくし、強度のある基礎を作る方法

 

➀被り厚を確保する。

これは、コンクリートの中性化に対する処置です。基礎砕石にスペーサーブロックを置いてその上に鉄筋を配置する。型枠に触れる周囲もきちんと被り厚を確保して配筋をします。
もちろん納骨堂や水抜き部も適正な被り厚を確保します。
間違っても、鉄筋そのものが外気や基礎に触れるようなことがあってはなりません。中性化以前にサビが進行してしまいます。
こうして被り厚を確保することによって、コンクリート表面から徐々に進行していく中性化の影響を受けるのを遅らせます。

根本的に解決する方法もありますが、高コストになります。(興味のある方はご相談ください)

 

➁適正な間隔で配置する。

決まった間隔で、鉄筋を餅網状に組みます。
普通の重量の墓所なら、ピッチは200mm~250mmぐらいで、これをきれいに餅網状に組みます。
シングルは一段。ダブルだと2段で箱型に鉄筋を組むことになります。上物の重量を加味して決定します。
➂適正な継手長さを確保する。

鉄筋を繋げる場合、鉄筋の径により定められた長さを確保して継手します。
D13mmだと、500mm程度になります。

 

➂適正な長さの焼きなまし鉄線(結束線)で緊結する。

鉄筋同士をきちんと緊結します。
この作業を見ると熟練工か素人に近いのか、一目でわかります。

 

➃適正な個所に補強筋を入れる。

納骨堂や水抜きの回り、外柵部など、荷重が加わり基礎の変形が起きやすい場所には鉄筋を多めに配筋します。

 

 

鉄筋についてまとめ

お墓は「永続性」を考慮して建てるものなので、コンクリートの中性化と鉄筋のサビの問題は非常に重要な課題になってきます。
石は半永久的に持ちます。そしてコンクリート自体も半永久的に持つものなのです、しかし、鉄筋コンクリートになると強度は増すけど、寿命が出来てしまうのです。
鉄筋の功罪、鉄筋のジレンマです。
だからこそ、施工者はその鉄筋の性質について理解・把握をし、少しでも寿命を延ばす適正に施工できる能力が必要になってくるのです。
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追記~羽黒石材工業のアピール

羽黒石材工業は建設業の茨城県知事許可を受けている会社です。
特-14 第2782号 土木工事業
般-14 第2782号 とび・土木工・石工・舗装工事業
般-15 第2782号 建築・水道施設工事業

 

鉄筋の性質・功罪をきちんと理解しているからこそ出来る施工があります。
日頃から、厳しい管理基準に身を置いていて施工をしているので、体に染みついています。
知識と経験を兼ね備えた羽黒石材工業の基礎は高品質です。

 弊社の鉄筋加工の様子はこちら

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