墓所の基礎工事④~コンクリートは愛情をかけて育てるもの

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墓所の基礎工事

水和反応を制するものはコンクリートを制する

 

「左を制するものは世界を制する。」みたいな言い方ですが、ボクシングにおける左ジャブがとても重要なように、良質なコンクリート基礎を作るのに水和反応はとても重要な役割を果たします。
コンクリートは大まかに、砂とセメントと骨材(砕石)からなり、セメントが水と反応をして水和反応が起きることによって、熱を発しながら硬化していきます。
特に、初期段階は水和反応が強く、ここできちんと水和反応をさせてやることが重要です。
勿論、その他の要素も絡んできますが、今回はコンクリートの水和反応に焦点を絞って話てみたいと思います。

 

 

愛情を掛けてコンクリートを育てる

 

大げさな表現ですが、水和反応中のコンクリートは寒い時期でも触るとほんのり温かかいんです

手間暇掛けてコンクリート養生をすると「固いコンクリートになれよ」なんて言葉の一つも掛けたくなります。

 

適正なコンクリートを打設して、きちんと養生をすると、予め定められていた強度を大きく上回るような圧縮強度を発揮してくれます。

 

コンクリートは打設後3日で25%、7 日後で45%、3ヶ月後で約90%、100%になるのは3年かかり、実はその後も設計強度を越えて緩やかに強度は上がり続けるのですが、初期の活発な水和反応による硬化が最も重要です。(実際の圧縮強度試験では材齢以上に強度が出ます)
その基礎の強度を決定づける大切な要因です。

 

 

水和反応を制する2つの心得

 

➀水和反応に適した温度管理を行う

高温だと水和反応が活発に行われ過ぎ、高温になり急激にコンクリートが収縮しひび割れクラックの元になります。
反対に、低温だと水和反応に乏しく強度が上がりません。
夏季には散水養生などでコンクリートの温度上昇を抑え、冬季は、練炭などでコンクリートを温め水和反応を促す必要が出てきます。

 

➁元気に水和反応をさせるには十分な水分が必要

よく勘違いをされている方がいらっしゃるのですが、コンクリートは乾燥させて固まるものではありません。あくまで水和反応によって硬化するのです。
水和反応は、水とセメントが科学反応を起こすわけですから、水分がないと硬化しません。初期に乾燥させるのはひび割れクラックの原因にもなり、コンクリートにとって御法度です。
ブルーシートを被せたり、散水をしたりして水分の逸脱を防ぎ十分に水和反応をさせることが必要になります。

 

 

この2つを守ることによって、コンクリートが適正な水和反応をし、十分な強度を持つことが出来るのです。

 

 

まとめ

今回は、コンクリートの水和反応に絞って説明させていただきました。
いくら設計強度が強いコンクリートを使用しても、適正な水和反応が出来ないと意味がありません。
水和反応の如何によっては、上質なコンクリート基礎にもボロボロなコンクリート基礎にもなってしまいます。
適正な温度管理・水分管理を行い、コンクリートを愛情を持って育てることが必要なのです。

 

 

追記~羽黒石材工業のアピール

 

羽黒石材工業は建設業の茨城県知事許可を受けている会社です。
特-14 第2782号 土木工事業
般-14 第2782号 とび・土木工・石工・舗装工事業
般-15 第2782号 建築・水道施設工事業

 

羽黒石材工業では、墓所の基礎工事に限らず、橋梁や洞道等の大規模なコンクリート構造物を作ってきました。水和反応に限らず、コンクリートの性質は熟知しているところです。
愛情を込めて育てたコンクリート基礎に、また愛情を込めて作った墓石を載せる。
有難い仕事をさせていただいているとつくづく感じます。

 

 

墓所の基礎工事についての記事
墓所の基礎工事➀~最も大切なのは地盤
墓所の基礎工事➁~地味だけど大切な基礎砕石(割栗)
墓所の基礎工事➂~鉄筋の功罪とジレンマ
墓所の基礎工事➃~コンクリートは愛情をかけて育てるもの

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