墓石の産地偽装、傷・色むらの着色、薬品処理

お墓についてのコラム

茨城県産稲田石のモニュメント

さまざまな誤魔化しが施されている墓石

食品は食品衛生法が適用されます。
添加物が定められ、産地の記載等の記載が求められます。

弊社でも関わる、建築物には建築基準法が適用されます。
それこそ事細かに厳しい基準が定められています。

墓石には何の基準もありません。
基準がないので低品質な石を誤魔化して
偽装しても裁く法律がありません。

 

高品質な石を見つけるのは大変

日本では、昔から丁寧に墓石の加工を行ってきました。
お墓に使用できる石は石種にもよりますが、
原石のうちの10%にも満たないものもあります。
だから高価なんです。

弊社で採れる稲田石は鉄錆が非常に出やすい石です。
鉄錆の出ない石を選ぶだけでもかなりの苦労です。
更に、石目を合わせ、色むらの無い製品として
適格な石を選り分けるのは本当に大変なことなのです。

 

墓石のデフレ価格

しかし、ここ15年ほどは中国で
9割方の墓石を加工するようになり、
石材のデフレ現象が起きました。
激安価格をうたった
安かろう悪かろうな墓石が横行したのです。

東日本大震災で多くの墓石が傷付き
弊社でも数十本の石塔の磨き直しをしました。
国産できちんと作られた墓石は、
磨くと新品と同様の輝きを取り戻します。

でも、中国産の石塔は磨き直しすら
出来ないものが多いのです。
磨くと染めてある色が取れ、ワックスも剥げて
本来の隠していた石肌があらわになってしまうからです。

あるお客様は高級国産墓石と
石材業者に言われて
中国産の山西黒の墓石を購入させれれていました。

大切な墓石なので磨き直して綺麗にしたいとのご要望でしたが、
色粉が塗ってあるのが明らかでお断りしました。
何の補償も出来ないからです。
傷も出るかもしれません。
返って汚くしてしまったのでは申し訳ありません。

弊社には色粉で誤魔化す技術もありません。
ワックスもありません。

お客様の気持ちを考えるととても
お断りをする理由は言えませんでした。

 

墓石選びは慎重に

石は天然素材です。
買ってきた真壁小目石の原石を加工してみたら
黒玉や色むらが出てきて使い物にならないなんてのは日常茶飯事です。
弊社で売った稲田石の原石が
クレームで返ってきたなんてのもしょっちゅうです。
しかし、そこで色むらを消してしまうような偽装を行うのは別でしょう。
モラルに欠いた行動であると思います。

特に何の法的な定めもない墓石です。
誤魔化しをしたからといって罪になるわけでもありません。
しかし、残念ながら、国民性か中国では品質に関する意識が低く、
不正や誤魔化しが起きやすいのが現状です。

ちょうどデフレスパイラル真っ最中の日本のニーズと重なり。
そういった誤魔化しも加速したのかもしれません。

大切なお墓です。選ばれる時は慎重になった方が良さそうです。

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