石材卸業が小売りに進出するわけ~化月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事①

お墓についてのコラム

真壁小目石の宝塔

石材卸売業の差別化戦略として、
供養業界のためのビジネス情報誌である、
2010年7月号の月刊仏事に載った
記事を記載します。

 

四世代に渡る確かな技術力を背景に、小売事業の売上げ構成比は2割に

羽黒石材工業㈱(本社:茨城県桜川市、長谷川正一社長)は、
地元茨城に稲田石の丁場を保有する石材卸企業であるが、
外国材の取り扱いが増大する昨今の日本の市場傾向や、
加工作業の中国への移行が高まるにつれて、
国産材のシェアを維持、獲得するための対応策
に常に迫られている状況にあるという。

21年度3月期売上高3億7000万円を維持させるために、
同社の資産である高品質国産材の産出や、
永年蓄積されてきた加工技術力を活かす
ことで、小売業にも新たに進出した他社との差別化を図る
同社の戦略について、長谷川正一社長に聞いた。

 

①小売業進出への背景と狙い

明治時代から同地にて石材卸加工業を営んできた同社であるが、
開業当時は、同地の職人たちはそれぞれが一人親方のような
立場で仕事を請け負っており、公共事業など大きな案件などに
関しては、仲間内で強力し合う体制を組むことで対応していたという。

その後、石屋が会社として成立し始めたのは高度成長期の頃で、
同社も昭和40年に株式会社として組織体制を築いていくことになった。

「首都圏での都電敷設工事など公共事業などに、稲田石が多く使われていた。
当時はまだ首都圏の店舗では自社で加工を行うところが多かったが、だんだんと、
加工卸と小売りという役割分担ができてきて、業務が分かれていった。」

その後、韓国や中国に工場機能が移設することになっていっても
製品の流通経路に関してはある程度遵守されていたが、
小売店が直接現地に買い付けに行くようになると、
次第にそのルートは崩壊することになってきたのだという。

「小売店が国内の卸加工業を飛び越えたことで卸の仕事が
だんだん減ってくるに従い、私どもはその現況にどう対応
していったらいいのかと考えていった。」

この傾向は、年を経るごとにだんだんと大きくなり、
また、外国産材のシェアが9割以上になるにつれて、
私どもも逆に小売りを手掛けなければ生き残れない
状況となり、徐々に小売販売の比率を拡大する戦略
へと転換を図ることになった。

 

 

「①小売業進出への背景と狙い」を読んでの感想

石材卸業をメインで営んできた弊社が、
小売りの比率を増やさざるを得なかった状況がわかるかと思います。

いわば、昔ながらの石材加工・卸をメインで行ってきた石屋が
六次産業化したようなものです。

六次産業(ろくじさんぎょう)とは、
農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売、
小売サービスまで業務展開している経営形態を表します。

メリットとしては、流通・販売まで直営なので、
最終消費者であるお客様に中間コストを省いた
価格でご提供できます。

また、ブランド化を自ら推進していくことで、
稲田石という素晴らしい石を消費者に発信して
いけるということもあります。

 

月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事②に続きます。

 

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国産材と外国産材との石質の比較実験~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅰ
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