国産材と外国産材との石質の比較実験~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅰ

お墓についてのコラム

稲田石の手造り氏神様

石材卸売業の差別化戦略として、
供養業界のためのビジネス情報誌である、
2010年7月号の月刊仏事に載った
記事のその③です。

 

③国産材を主軸に考える

Ⅰ 石質比較実験の実施

石材加工卸業として同社が持つ大きな特徴は、
国産材、特に高品質の稲田石を採掘するところから
始まり、その石材を自社加工した製品をお客様に
提供するという一貫した販売体制が確立している
ところにあるが、

「国産材を主軸に据えて販売を行っていくにあたり、
自分たちが今販売している石材は、本当に優れた
ものであるのか。」

ということを確かめるために、7年ほど前より石質の
研究を始めたのだと長谷川社長は語る。

「私どもが採掘している石材を、自信を持って販売
できるための裏付けが取れないかと考えた。
そこで、稲田、真壁、羽黒の石材協同組合が連合して
組織されている茨城県石材業協同組合連会という団体で、
国産材と外国産材との石質の比較実験を行うこととした。」

しかし、この実験は自分たちの首を絞める結果が待ち受けて
いるかもしれない危惧をはらんでいるため、
決断をするには大きな勇気を伴ったようだ。

「山を持つ石屋は、当然山を捨てる覚悟で臨むこととなった。
自分たちの石が悪ければ、商売の方向性を変えていかなければ
ならないわけで、とにかく自分の石に自信を持たなければ
始まらないという思いで実験をスタートさせた。

石材の産廃であるスラッジをトマトの栽培に活かせない
かとういう茨城県主導の実験の際に知り合った、
茨城大学の教授の強力を仰ぎ共同でプロジェクト
を開始することになった。

「さまざまな墓地で現地調査を行い、1000数百区画を
サンプリングして劣化調査を行った。そこで石材の劣化の
傾向をつかみデータ化していった。

また、国産材数種類と、中国産材数種類の経年劣化を調べる
実験も行った。

その結果わかったことは、大まかにいうと、
国産材の場合、ちょっと問題が出てきたなという時点から、
破壊されるまでに時間を要するということ。

反対に中国材の場合は、変化が起こり始めて
から破壊されるまでの時間が短いという結果
になった。

例えば、稲田石と似ているいわれている
#655などと比較して加速度試験を
行った場合も、2~3週間で#655には
変化が見られるようになった。」

石の当りはずれもあるだろうし、何せ自然の
ものなので質も色合いも100%パーフェクトな
ものはなかなかないとは思う。

しかし、概して稲田石を始めとする国産材が
長く持つ高品質材であるということが分かった
ことは、大きな収穫であり、私たちも強い
自信を持てる結果となった。」

 

 

「④国産材を主軸に据える」の感想

 

高品質な石を高い技術力で仕上げる。

私たち、羽黒石材工業が自信をもって売れるのは
その裏付けがあるからです。

墓地に行って墓石を見比べれば、
石質において、国産材の方
が優位性があることは、直にわかります。

それを、石材組合や茨城大学の協力を通して
石質比較実験をすることにより、
きちんと証明することができました。

国産材は火山活動が活発な日本列島上
にあり、比較的出来た年代の新しい石が
多いのです。

大まかに言うと、若い石は、結晶同士の結合が強く、
硬く強度があります。

磨くときれいにツヤが出て、美しい光沢が出ます。
経年劣化において、その差が如実に現れるのです。

 

 

月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅱに続きます。

 

月刊仏事の紹介記事一覧
石材卸業が小売りに進出するわけ~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事①
国産墓石の潜在需要を掘り起す~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事②
国産材と外国産材との石質の比較実験~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅰ
文化的な石工の作品~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅱ
日本の石工の伝統技術を守り伝える~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事④

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