文化的な仕事ができる喜び~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅱ

お墓についてのコラム

国産石材彫刻の仏像

石材卸売業の差別化戦略として、
供養業界のためのビジネス情報誌である、
2010年7月号の月刊仏事に載った
記事のその③-Ⅱです。

 

技術力のさらなる強化

同社では現在付き合いのある7~8ヶ所からの
定期的な補修工事なども請け負っているが、
その案件を継続、発展させていいくために、
常に職人の技術力の向上を図りさまざまな要望
に応えられる体制作りを行っているのだと、
長谷川社長は語る。

「加工工場があるため現在も石工が5人在籍して
いるが、その職人の高い技術力は寺院からも絶大
な信頼を寄せられている。

私どもがお声掛けいただくのは、本堂の改修、
納骨堂の建立、参道の補修、境内の回廊の補修、
そして、お寺さん自体が持つ墓所の補修、改修
など、一般のお客様の建墓以外の案件がほとんど
占めている。

こうした挑戦しがいのある仕事をさせていただける
のは、私どもの技術力を認めていただいているから
なのではないかと思う。」

こうした確かな技術力の裏付けを背景に持ちながら、
それぞれの案件を進めていく際には、なるべく
住職とコミュニケーションを取りやすい、分かり
やすい方法を選択して企画提案をしていくように
心掛けているのだという。

「プレゼンの際には、なるべく目で見て分かる方法を
取って企画の提示を行っている。

例えば、発泡スチロールで実寸大の模型を作るとか、
原寸の図面を作成したりするのだ。

これは、縮小した図面のレベルでは理解できない
ことを伝えるのには有効な手段であると思う。

準備をするために掛ける手間は、相当な技術や
時間を要することになるが、高さや、大きさや、
作りたいものの形態が一目で分かる為、住職にも
評価をいただいている。」

また、納期や予算に関しても寺側から強い要求が
あることは少なく、

「どれぐらいの期間が掛かる」のか、
「どれぐらいの費用が掛かる」のかを問われ、

それに返答した同社の要望を了承してもらうような
流れで仕事が進んでいくようだ。

「長いお付き合いをしていきたいと考えているので、
価格を高く設定したり、大きく利益を載せるような
ことはしないようにしている。」

そういう甲斐もあってか、信頼関係も徐々に強く
なってきており、それぞれのお寺さんが、年に1回
ぐらいは何かしら案件を出してくれるようになっている。

案件によりさまざまではあるが、2000万円とか
3000万円といった予算の仕事をいただけるのは、
有り難いことであると感じている。」

そういったお付き合いある寺の中でも、積極的に
同社を使命してくれている県内のある寺があると
いう。

「灯篭や観音様の建立や補修など、技術力を問われる
ような仕事をやらせていただいている。

20年ほど前に、住職が変わられた頃から密なお付き合い
をさせていただいているが、その住職が石に関する
理解度がとても高い方であるため、その思いに応え
ようと技術をさらに磨くべく日々努力を重ねている。

住職のお陰で、私どもの技術力は確実に上がって
いったと思う。」

その寺の住職が、常に技術を要する石材工事に取り
組む理由は、

「日本文化の伝承を目的としている。」

のだという。

「住職は、日本が持つ文化的な技術はこれから維持
できないだろうと考えておられるようだ。

だから技術者がいる今の内に、技術の粋を集めた
作品群を残し、後世に残していくのだという強い
意思をお持ちのようなのだ。

またそのことにより、そのお寺自体の文化度も
将来的には上がることとなり、全国からこのお寺
を訪ねることを目的とするような唯一無二の寺
になるに違いない。

そういう仕事に私どもが寄与させていただいて
いるのはとても有意義なことであり、また、
私どもの経営の基盤ともなる案件としても
大変有り難く感じている。」

 

 

「③-Ⅱ技術力のさらなる強化」の感想

お寺などの大口のお客様にファンになっていただき、
技術力を要する文化的な仕事を多くやらせてもらえる
のは、本当に大変有り難いことです。

そういったお寺で羽黒石材工業の作品に触れ、
「是非、素晴らしい技術を持った
羽黒石材工業でお墓を建てたい。」

とおっしゃるお客様もいらっしゃり、
そこから商売に繋がっていくこともあります。

いくら技術力があっても挑戦できる仕事
がないと腕が錆び付いてしまいます。

このご時勢、技術を守り、育ててくれる
気持ちで仕事をくださる住職様方には
大変感謝しています。

その気持ちに応え、維持・発展し、素晴らしい
仕事の数々を知らせていくことも我々、
羽黒石材工業の勤めでもあると思います。

「日本の文化的な石工の素晴らしい技術。」

できる限り、残していきたいものです。

 

 

月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事④に続きます。

 

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石材卸業が小売りに進出するわけ~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事①
国産墓石の潜在需要を掘り起す~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事②
国産材と外国産材との石質の比較実験~月刊仏事にて羽黒石材工業㈱の紹介記事③-Ⅰ
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