こんにちは、茨城県で稲田石を採掘してお墓をつくる会社。
羽黒石材工業の中野です。
一般土木工事や石材建築にも携わっています。
専門的な話になるので、ご興味のある方だけどうぞ。
ちょっとした開放感に包まれています。
ずっと頭を悩ませていた石塀の図面が完成しました。
取り急ぎ、中国から石材製品を輸入している商社に送りました。
でも、現場を鑑みて埋設物や樹木を避け、施工性も考えながら、イメージを膨らませ、設計に修正を加え、書き上げた図面は格別なものがあります。自画自賛ですね(笑)
和と洋をミックスしたG633のモダンな石塀です。
トータルステーションにて測量をして境界を座標化し、図面に起こします。
autoCADを使用しています。
境界から追って、石塀を書き、道路、家屋などの肉付けをしていきます。付属物は大雑把です。
家屋はグーグルマップの航空写真からトレースしました(笑)
最初に図面を起こす段階では、まだ見積りであり、仕事をもらえるかどうかもわかりません。
でも、きちんとした図面を書かないと説得力に欠けます。
私はあまり話が得意な方ではないので、お客様と話す時は、資料をきちんと揃えて、きちんとした説明をすることを心掛けています。
今回も図面を何度か書き直し、予算的な部分で折り合いがつかず、見積りを5回ほど提出しましたが、フェンスや門扉、表札などの外構部材を含め、かなりのボリュームの資料をお作りしました。
今回の石塀は道路新設に伴い施工するもので、石塀がゆるやかなRを描くようになっています。
通常、よく見る石塀は長くても4尺程度の塀材を使用して、少しづつずらしながら対応していきます。
ただ、それだと折角の石塀の重厚感がなくなるので、ポイントに2度ほど折れた長尺ものの塀材を入れ、6尺程度の長さで統一しました。
以前も、R部を長尺もので対応したことがあります。図面も加工も施工も全てが大変になります。
でも、その分、出来栄えは素晴らしいですし、唯一無二のものができた満足感もあるものです。何よりもお客様が喜んでくれます。
我ながら、面倒臭い図面に仕上がったので、思案の通りに中国で加工してくれて、きちんと施工できるのか一抹の不安がよぎります。加工する方も大変ですね。
弊社でも稲田石で石塀を作りましたが、石塀は量があるので加工が大変です。国内加工だと時間が掛かって加工能力が中々追いつきません。また安価です。
建築資材としては中国に頼るしかない部分もあります。
でも、中国石材製品の価格はドンドン上昇していますね。今回も見積りが合わず、フェンスを使用することで石材の切数を減らし対応しました。ローコストな石塀を作るのにも限界があります。今後どうなっていくのでしょう?
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