羽黒石材工業では、見積りをする際には、Gaia9という積算ソフトを使用しています。
当該工事の建設単価を計算して、茨城県なら茨城県でその時点の単価での、かなり正確な金額をはじきだしてくれます。
積算総額以外にも、例えば、ランマーで3㎡転圧した場合の燃料費や損料まで詳細に知ることができます。
かなり高額ですが、原価を分析することもできる優秀なソフトです。(現場を見て判断して技術者の恣意を挟む必要はあります)
主に、旧官庁の入札に利用しますが、原価の把握や経費の削減に役立つので、民間工事にも利用しています。
お客様に価格の理由を明確に説明をする根拠にもなります。
そんな便利な積算ソフト、単価を眺めているだけでも面白いんです。
石工事は特殊な技術が必要な仕事です。
一日辺りの他の職工の労務単価との比較をしてみます。
茨城県 平成26年4月~
石工 24,200円
大工 22,600円
とび工 22,300円
鉄筋工 22,000円
電工 19,200円
普通作業員 16,900円
これは、国による公共事業労務費単価調査に基づいて設定された金額になります。
茨城県の単価なので、他の地域では異なります。毎年調査されます。
一時は東北地方を中心として、設計単価が安すぎて赤字になる為に誰も入札しない『入札不調』が問題となっていましたが、最近は人件費高騰と人手不足を反映して、実態に即した単価になってきています。
見てわかる通り、石工の労務単価は他の職工と比較しても飛び抜けて高いのがわかるかと思います。
高所で作業をする為に危険が伴うとび工よりも高いのが石工なんです。
石工は、重量のある石を扱い、特殊な技術を要する困難な仕事です。
この労務単価が如実に現していると思います。
コメントを残す