洋型のお墓の芝台を100基受注しました。ある霊園の規格墓地に使用されるそうです。羽黒石材工業で採掘した稲田石を使用しています。既に20枚近くできあがっています。
この霊園は、稲田石しか扱わない霊園です。なぜ、稲田石かというと白い稲田石は、神聖なパワーをもち縁起が良いという理由があるからですね。
稲田石は、お墓という、ご先祖様を祀るのに相応しい石だということです。そんな稲田石の秘密について紹介していきたいと思います。
神聖な稲田石しか採用しない霊園があります

神聖である稲田石しか採用しない霊園の需要が多くて、切削機も磨きも連日のフル稼働です。稲田石の芝台がどんどん重なっていきます。
こういった加工で、大量に発注があると石材加工工場としては助かります。コストを抑えることができるからですね。
国産墓石は高いというイメージがあるかもしれませんが、何も好んで高くしているわけではありません。できるだけ安く提供したいのが本音です。
この稲田石の芝台に関しては、高くなってきたG623辺りの中国産白御影石と比較しても価格が変わりません。
価格は同じにも係らず、石質比較実験で科学的に分析した結果からも明らかなように、石そのものの品質は稲田石の方が優れています。
稲田石は神聖なパワーを秘めた石?
稲田石を組織している鉱物の割合を見ると、石英が多いのがわかるかと思います。
稲田石は、石英「Quartz」の割合が36.8%と多く風化に強く科学的にも安定している石です。
石英が単独で結晶化したものが水晶「Crystal」です。いわゆる呼び方の違いだけであり、基本的に同じものです。
石英は鉱物に関する硬さの尺度の一つであるモース硬度が『7』であり、鉄よりも硬い物質です。また、科学反応にも強く、非常に安定しています。
稲田石はこの石英の純度が高くて不純物が少ないのです。だから、磨くと水晶と同様の非常に美くしいツヤがでます。
水晶と言うと『パワーストーン』として見に付けたりしている方もいると思います。
水晶の意味効果には、「浄化、開運、願望成就、魔よけ」などがあります。また、スピリチュアルな意味では、「心を清める、肉体を清める、魂の純粋化」という意味があるそうです。
お墓に利用する御影石は、数多くあれど、稲田石ほど石英の割合の多い石はありません。そう考えると、稲田石は、お墓との相性がとてもいい御影石なんですね。
【幽霊にお化け?】お墓のけがれを浄化する稲田石

お墓にはお化けや幽霊が出るとか、人の遺体の埋葬場所という意味で神話の時代から【けがれ】とは、切っても切れない関係にあります。
石屋さんとしては『お墓にけがれなんかありませんよ。ご先祖様が温かく見守ってくれている場所ですよ。』と言いたいところですが、どうしても【けがれ】のイメージが残ることはしかたがありませんよね。
少々強引かもしれませんが、水晶のパワーも秘めた稲田石はお墓に利用する御影石の中でも最も浄化作用のある石である解釈も成り立ちます。
白い稲田石は縁起も良い!
それに、また純度が高く白くてキレイな正長石の割合が21.6%と多くなっています。白は言うまでもなく『神聖な色』です。明治神宮・鹿島神宮・笠間稲荷等々、多くの神聖な神社仏閣にも用いられています。
石英や正長石の割合の多さとは反対に、石に有害な影響を及ぼしやすい黒雲母は4.7%と少なくなっています。
黒雲母は、カリウム・鉄・マグネシウム・アルミニウムなどを含む珪酸塩鉱物であり、薄く剥がれやすい性質を持ちます。黄銅鉱等の、石の品質に著しく悪影響を及ぼす鉱物が含まれていることもあります。
稲田石を形成している鉱物を細かく見ていくと、稲田石が優秀な石であるということが如実に証明できるか思います。
優秀なだけでなく、神聖で、縁起も良くて、スピリチュアルなパワーのある石なのです。
石目も女性的で優しく、お墓の外柵は勿論、石塔にしても綺麗です。太陽の光を目いっぱいに浴びた稲田石は本当に美しいですよ。
まとめ
お墓に利用する御影石の中でも最も水晶のパワーを秘めた稲田石、その神聖な白さも相まって、稲田石しか利用できない霊園もあるぐらいです。
実際に目にすると、白くキラキラと輝く稲田石は、特に太陽の光を浴びた際に良くわかります。屋外で利用するお墓にピッタリです。
芝台、水垂れが無いんですねえ。
多くを語りません・・・・・・
宮崎さんからコメントをいただいていたのを今、発見して思い出しました。
忙しかったので、後で返そうと思いながらすっかり忘れてしまっていました。
どうもすいません。
芝台や中台に水垂がない墓石は、東京を中心にけっこうあります。
いたってシンプルです。
石と石の継ぎ目、石と基礎の継ぎ目はもっとも吸水しやすい部分であり、
水垂があると排水を促すのでとても効果的です。
しかし、芝台は才数も多いし、水垂加工の面積も多くなり、花筒・水鉢部分は水平にしなければならないので手間が掛かります。
そして、結局、花筒・水鉢部分には水が溜まってしまいます。
国産だと、費用対効果で考えてどうかというところでしょうね。
加工できないというわけではありません。注文もあります。
ただ、数は少ないです。