『白くて美つくしい稲田石』『歴史があり、確かな品質が保証されている稲田石』羽黒石材工業で採掘している稲田石は経年劣化に強く優れた石種です。
しかし、一方でG623等の安価な白系の御影石と見た目のキャラクターが被る部分もあり、価格面から敬遠されてきた部分もあります。
そもそも、関東近辺でも稲田石自体を比較対象としていない墓石販売店も多いです。
でも、私の経験上、きちんと石の性質の違い、特性・品質について説明をすると、多くの方が中国産との違いを理解してくださいます。
できるだけ、多くの石材店の皆様に稲田石を扱って欲しいと考えています。販売促進に役立てていただけるよう、私がいつも説明している内容をレジュメにしてみました。
稲田石でお墓を作る8つのメリット
①稲田石は『白くて美つくしい石』です。
「白い貴婦人」と呼ばれる気品に満ちた御影石である稲田石。中国産でもG655のようにパッと見た目で区別も付き難いような石種もありますが、よく見るとその純白度、白さの度合いが違います。
黒い部分(黒雲母)も潰れた中国産と比較して稲田石ははっきりとしています。濁りのない澄んだ美しさが特徴です。
また、他の石種と組み合わせた際には、白い稲田石が引き立て役になります。
黒はより黒く、青はより青く。
色のコントラストも楽しめる石種なのです。
②稲田石は水晶と同様の性質を持つ石英の割合が多い。
石英のうち、とくに結晶性の高いものを水晶と言います。つまり水晶と石英との違いは見た目の違いだけということになります。
G623に占める石英の組成割合が28.2%なのに対して、稲田石は36.8%。
10%近く稲田石の方が石英の割合が多くなります。
石英は、モース硬度7(ダイヤモンドが10)という鉄よりも硬く、しかも、科学的な変化のし難い物質であり、経年劣化にも非常に強い鉱物になります。
磨くと美しく品のある光沢が出て、光を浴びるとキラキラ輝き、非常にキレイです。
稲田石はその白さも相まって、あらゆる墓石に使用される石種の中でも
『神々しさ№1』です。
③稲田石は形成された年代が新しく、新鮮な石です。
大陸である中国産の白御影石は形成された年代が古く、多くは1億数千年前頃にできた石です。
比較して、火山地帯である日本は、比較的できた年代の新らしい石種が多く、稲田石も6千万年ほど前に形成された石です。
中国産の約半分の年齢!!
新らしい稲田石は、結晶同士の結びつきが密になります。
経年劣化にも非常に強く、数年で剥離現象が起こることもある中国産御影石と比較して、何十年と経つものでもそのような現象はありません。
『新鮮でピチピチの稲田石』は劣化にも強いんです!!
④稲田石は日本人の感性に合っています。
シンプルで気品に満ちた稲田石。直球で素材そのものので勝負をする稲田石は、日本の和食にも通じる部分があります。
良質な素材に、巧みの技術。
素材の持ち味が活かされた、飽きのこない、お墓らしいお墓
稲田石は不純物が少なく、純白に近い、キレイな石です。
稲田石を知り尽くした日本の熟練工が、『稲田石の魅力を引き立てる加工』を心掛けています。

⑤稲田石は、鉄分含有量が少ないので磁石が付きません。
中国産の花崗岩のほとんどには強力な磁石を付けるとくっ付きます。茨城県産の花崗岩は付きません。
磁鉄鉱の含有量が違うのです。空気中の鉄粉を始めとしたホコリも吸い寄せ、サビを誘発しやすくなります。
さあ、あなたも100円ショップでネオジウム磁石を購入して石に張ってみましょう!!
『同じように見える石でも違うんだ!!』という事実に気づかされると思います。
⑥稲田石は神聖な白が基調であり、縁起が良いとされています。
白が基調の稲田石。明治神宮・鹿島神宮、近くでは笠間稲荷等々、様々な神社仏閣でも採用されています。
白は、古来より縁起の良い色とされています。
稲田石は縁起の良い石なのです。
⑦稲田石は国産石種の中では一番安価な部類に入ります。
関東平野にあり、大量消費地である首都圏に近く、配送も容易な茨城県産の石種、その中でも採掘しやすい稲田石は、国内で最も採掘量を誇る石種であり、その分、安価に提供できます。
『国産のお墓が欲しいけど、高額だからちょっと・・・』
というお客様には、大変お勧めしやすい石種になります。
⑧稲田石を彩る歴史背景。
稲田石は、古くは江戸時代から石材として利用されてきました。
身近な日本を代表する多くの歴史的建造物から現在の建造物や石碑に至るまで、多岐にわたって使用されています。
裏返せば、歴史が稲田石の確かな品質を裏付けているということになります。
まとめ
思いつくままに稲田石のおススメポイントを挙げてみました。
個人的には、G623と稲田石のサンプルを比較して、『この鉱物はこうで、これがそうで・・・』と細かく説明してあげることが多いです。
やはり一般の消費者にとっては『石は石』なんです。でも、一通り説明をすると見る目が変わります。
稲田石とG623(中国産)とでは『別ものの石』という見方をしてくださるようになります。
稲田石を積極的に販売してみたい、もしくは検討してみたいと思われる石材店の方はお気軽に連絡ください。
裏づけとなる資料・データ等もございますので、お客様に説明する際に、もっと説得力を増すかと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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