茨城県は、昔ながらの石の産地です。
茨城県水戸市からちょっと西、笠間焼で有名な笠間市から山桜が有名な桜川市にかけては、全国でも有数の石どころなんです。
茨城県は、昔から良質な花崗岩が採掘できることで知られています。
戦国時代には、戦国武将のお城の石垣に利用され始め、明治時代に入ると、笠間市稲田で産出される稲田石は、日本銀行や最高裁判所など、真壁石も迎賓館などの名だたる近代文明の象徴とされる建築物に利用されるようになり、銘石として認知されるようになりました。
そんな、良質な花崗岩がある茨城県ですが、昨今では、中国産の安価な花崗岩がお墓の流通の8割を占めると言われる環境で、流通量は減少しています。
でも、もったいないですよね。
せっかく、全国に名だたる銘石が茨城県にはあるのです。
実のところ、茨城県に素晴らしい花崗岩があるということは、我々、石材店は知っています。
でも、消費者にとっては、馴染みが薄いんですよね。
今日は、そんな消費者に向けて、茨城県の銘石のアピールポイントを説明していきたいと思います。
それでは、
茨城県在住で【茨城県産のお墓】を買わなかったらもったいない!?おすすめ3ポイントを紹介!
をお送りします。
茨城産のお墓のおススメポイントを紹介!
茨城産お墓のアピールポイント
- 石質比較実験でも良好な成績
- 日本の近代文明の礎ともなった銘石
- 稲田石・真壁石・羽黒糠目石、特徴があり味わい深い石達
- 日本人が真心を込めてつくった郷土の石のお墓で永眠できる
- 地産地消!産地でつくられるから比較的安い
茨城県でつくられるお墓のアピールポイントをいくつかまとめてみました。
ちょっとベタなものもありますが(笑)一つづつ説明させていただきます。
1.石質比較実験でも良好な成績
茨城県産の花崗岩は、ライバルとされる中国産の花崗岩と比較しても、石質的に優秀な成績をおさめます。
ちょっと、細かい話になりますが、茨城県産の稲田石や真壁石は石英の割合が多いのです。
特に稲田石は36.8%と中国を代表する白御影石であるG623の28.2%と比較しても、10%近くも違います。

水晶と石英は科学式で表すと同じSiO2です。違いは見た目の違いです。
見た目が結晶化していて水晶らしいものを水晶と呼びます。
石英は鉄より硬い鉱物です。
そして、科学的に安定して酸性雨にも強く、屋外で使用されるお墓には向いているのです。
また、光沢が良くでます。中国産の花崗岩では、茨城県産の花崗岩のようなツヤは出ません。
言い切ってしまいましたが、それは鉱物の割合から証明できます。
もっとも、中国産だと【光沢剤】と呼ばれるワックスを塗ることが多いので、日本で丁寧に磨きあげたお墓よりもツヤが出ているものが多いですが。
でも、年月と共に、素の石のもつポテンシャルが引き出され、数年~数十年と経つごとに差がはっきりとしていきます。
さらに、日本人の職人は、丁寧に磨きます。
石質に優れ、加工技術に優れているから、素晴らしいお墓ができあがるのです。

ちょっと暗いところで撮ったので写りが今一ですが、稲田石の石材加工製品です。
落着いた自然で品のある艶がでるのが特徴です。
↑中国で加工されたお墓の全てではありませんが、このような処置が常態化しています。
弊社で加工するお墓は、表面処理に頼らず、全てきちんと磨いています。
2.日本の近代文明の礎ともなった銘石
茨城県産の花崗岩は、日本が激動の時代、近代文明の礎となり支えてきました。
日本の名だたる建築物に採用され、夏目漱石をはじめとした著名人のお墓にも利用されてきました。
茨城県の銘石は、東京に近いという立地条件にあり、なだらかな関東平野にポコンとある山脈から切り出されるので、採掘しやすいという利点があります。
茨城県人としては『日本の礎となった石』が茨城県にあるということは、誇るべきことであると思います。
しかし、残念なのは、多くの方が知らないこと。
もっと、我々のような石材店がアピールをしていかなければならないと感じます。
3.稲田石・真壁石・羽黒糠目石、特徴があり味わい深い石達
茨城県の花崗岩は、特徴的で石目の美しい石がそろいます。
- 白さが特徴で『白い貴婦人』と呼ばれる稲田石
- 真壁小目・中目がありそれぞれに美しい真壁石
- 細目で深いグレー、ほれぼれする石目の羽黒糠目石
それぞれに、素晴らしい石で、組み合わせることによっても、よりお互いに良さを引き出します。
4.日本人が真心を込めてつくった郷土の石のお墓で永眠できる
大切なご先祖様、ご家族、そして自分も子孫も永眠するお墓。
郷土茨城県の石で、日本人がつくったお墓は、安心できます。
「えっ?気持ちの問題だって?」
「はい、でも気持ちの問題が大切です。」
だって、今住まわれている住居よりも、ずっと、長く居るのがお墓です。
日本でお墓をつくるとちょっとだけ高くなりますが、厳選した良石を用いて、真心を込めてつくります。
同じ日本で育った職人だからこそ、同じ文化を共有する職人だからこそ、お客様のお気持ちもわかります。
5.地産地消!産地でつくられるから比較的安い
茨城県の石種は、国産石種の中でも安価なのが特徴です。
茨城県は関東平野のなだらかな地形にあり、そこにポコッとある背の低い山から産出できるので、比較的容易に採掘できます。
また、首都圏に近く、輸送が容易なのも価格を抑えらえる理由です。
また、茨城県の桜川市・笠間市は昔からの石の街で、職人の賃金も安定しています。
そんな条件の整っている茨城県産の国産墓石、地元で購入するのなら比較的安く購入できるのです。
現在は、一時期ほどの中国産墓石との価格差は無くなりました。
ご興味があるのなら、一度、検討してみるよもよろしいかと思います。
まとめ
茨城県産の石(稲田石・真壁石・羽黒糠目石)などを利用したお墓をお勧めしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
茨城県人ならば、一度は検討してみるべきだと思います。
茨城県人と言わず、全国の方に検討してもらいたいですけど(笑)
お墓は、今、みなさんが住まわれている住居よりも、ずっと長くお世話になる場所です。
地元、茨城県の石で、日本人が手掛けたお墓ならば、中国の石で、中国人が手掛けたお墓よりも、ずっと安心していただけると確信しています。
ご要望の方は、ご相談に乗りますので、どうぞ、お問い合わせください。
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