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お墓の基礎【古いコンクリート】を再利用して墓石を建てる!有りか無しかどっち?


墓所の基礎工事

古いコンクリート基礎を再利用して、
お墓を建てる。

これは有りか無しかで言ったら、
どちらでしょう?

無料の消費者のための相談サイトを開設している、
富山県のお墓の営業マン宮崎さんは、
ブログの中で有り得ないと怒っていらっしゃいます。

既存基礎にヒビが入ってるのに基礎工事をやりなおさず、そのまま建てる

 

古いコンクリート基礎、解体するのも手間が掛かるし、
かといって再利用するのも強度的に問題がありそうです。

実際のところはどうなのでしょうか?
検証してみたいと思います。

それでは、
お墓の【古い基礎コンクリート】を再利用して墓石を建てる!有りか無しかどっち?
をお送りします。

 

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古いお墓の基礎のパターン

ベタ基礎と布基礎

現在は、ほとんどの場合が、
ベタ基礎と呼ばれる墓所の全面を打つ方法を用います。

これはお墓に限ったことではありません、
住宅を建てた方ならわかるかと思いますが、
木造住宅のほとんどがベタ基礎になっています。

これは、ベタ基礎だと、
墓石の重量を、面で全体的に支持できるので、
地盤沈下のリスクが軽減できるからです。
昔ながらの布基礎だと、墓石が載る部分だけに、
コンクリート基礎を布状に打設します。

これだと、強度が弱く、ひび割れ等のリスクが高くなります。

布基礎の場合は、無条件で解体・撤去して、
新しくコンクリート基礎を作り直しましょう。

 

数十年経過したベタ基礎

ベタ基礎でも経年劣化をします。

一般的に、鉄筋コンクリート構造物は、
耐用年数が50~60年と言われています。

数十年も経過すれば、
それだけ寿命が縮んでいるわけで、
良心的な施工を心掛けるのならば、
撤去して新しく作り直すのが、
よろしいでしょう。

ただし、施主さまにも諸事情があり、
仮のお墓の復旧工事だったり、
予算的な問題がある場合もあります。

その際には、状況を見て判断した方が良さそうです。

 

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お墓のコンクリート基礎は簡単に壊れるの?

コンクリートは壊れない!

そもそもお墓のコンクリート基礎を解体するといって、
簡単に破壊することができるのでしょうか?

布基礎で、古いものならばハンマードリルという、
機械で比較的容易に壊れることもあります。

ベタ基礎でも10cm程度の薄さなら、
鉄筋の径も細い場合が多く、なんとか解体もできます。

しかし、コンクリート基礎も厚くなり、
20cmを超え、13mmの太さの鉄筋を、
200cm間隔で配筋したりしたら、
かなりの労力が必要になります。

同時に機械も巨大に、場合によっては、
解体用の重機を用いるかもしれません、
兎に角、大変になります。

 

古いコンクリート基礎を補強するという考え方も

壊せと言いながら、
壊れない話をして、
矛盾を含んでいると思われるかもしれませんが、
事実なのだから仕方がありません。

下手に手間とお金を掛けて、
壊すのならば、上手く補強して、
再利用をしようという考え方もあります。

建築関係の基礎では時折あります。

お墓ではやったことはありません。

基本的にお墓の面積は狭いですし、
できる限り新しい基礎にした方が良いとは思います。

 

コンクリートの嵩上げ補強の手順

1.既設コンクリート基礎の鉄筋確認

既設コンクリート基礎を薄くハツって、
鉄筋の状況を確認します。

鉄筋の径が細かったり、ピッチが大きかったりすると、
適正な強度のある基礎とは言えないからです。

 

2.打ち継ぎ面を荒らす

打ち継ぎをする既設コンクリートの天端を、
ハンマードリルで荒らします。

凹凸のある面の方が打ち継ぐコンクリートとの、
接着面積が多くなるからです。

NSボンドスーパーのような、
打ち継ぎ用のボンドを施工する場合もあります。

 

3.型枠を組み、鉄筋を配筋する

型枠を組んで、鉄筋をきちんと入れましょう。

鉄筋を入れないと引っ張り強度がでません。

その際には、鉄筋の被り厚さもきちんと確保しましょう。

 

4.生コン打設

きちんと下準備ができたら生コン打設です。

お墓の基礎においては、特に問題になることはないと思いますが、
例えば、コンクリートの仕上げを金コテで、
つるつるに仕上る場合には気をつけましょう。

下がコンクリートで水分が抜けにくいので、
いつまでも水が引かない場合があります。

 

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まとめ

お墓の【古い基礎コンクリート】
を再利用して墓石を建てることが、
良いことなのか悪いことなのかを、
検証してみました。

基本的に古い基礎は解体して、
新しく作るべきです。

昔の基礎なので、強度もどの程度あるのかわかりませんし、
鉄筋の有無も外見ではわかりません。

 

ただし、コンクリートは簡単に解体できるものではなく、
予算が掛かります。

状況によっては、打ち増しという手段もあるかと思います。

しかし、その場合にもコンクリートの厚さをきちんと確保し、
鉄筋も入れて、適正な施工をしなければなりません。

地面の高さから、びょーんと浮き上がることも、
大いにありえますので、
その辺もきちんと考慮して決定しなければなりません。

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6 件のコメント

  • 素人の質問ですみません。お墓の基礎鉄筋をSUS304、コンクリート厚さは36cmにしてもらったのですが、この場合、コンクリート基礎寿命は何で決まって何年くらいになるものでしょうか?

    • コメントありがとうございます。

      SUS、サス、ステンレス鋼ですね。耐腐食性は鉄の比ではありません。
      寿命については・・・わかりません。

      サスは高額なので、一般的な構造物において、コンクリート基礎と上物を繋ぐアンカーボルトとか、腐食を受けやすい部分に使用されています。
      お墓でも、石と石を緊結する部分にL型のステンレス製の金具を用いたりします。

      溶融亜鉛メッキ、通称『ドブ漬』を施した鉄筋は、施工したことがありますし、エポキシ樹脂被膜等の保護膜を施した鉄筋も検討をしたことがあります。
      サスに関しては、正直よくわかりませんが、どうやら被り厚さが確保できないような場合に使用されるようです。

      ちょっと気になったのは、膨張率がコンクリートが12で、SUS304は17.3なんですよね。
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E8%86%A8%E5%BC%B5%E7%8E%87
      因みに鉄は12.1でコンクリートとほぼ一緒です。鉄とコンクリートは愛称が良いのです。

      この辺は、問題にならないのでしょうかねぇ?

  • お忙しい中、コメント返信ありがとうございます。SUSは鉄筋のさびを嫌って私が石材店に要望したものです。熱膨張率の差があることは知りませんでした。ありがとうございます。
    12月に施工してもらったので、例えば工事時の基礎コンクリート・鉄筋温度が約10度として、大きめに見積もって真夏に30度まで温度上昇したとすると、鉄筋の最長部は約0.8m=800mmですので、コンクリートとSUSの寸法差は最大、800*(30-10)*(17.3-12)*10のマイナス6乗=約0.085mm、ということで、マイクロクラックの要因にはなりますかね・・・。

    • ステンレス鋼の異形棒鋼については詳しくないので、詳細を調べてみます。
      少々、お時間をください。

      • SUS304の異形棒鋼を製造している企業に聞いてみましたが、今まで膨張率の違いから問題になったことはないそうです。
        ただ『熱膨張率の差による損傷がどの程度起きるのか?』という技術的な論証はされていないとのことでした。
        http://www.daido.co.jp/products/stainless/rebar.html←質問したのはこちらの企業です。

        補強筋としての用途が多いようなので、長尺物での使用をしないのだと思われます。
        なので、800mm程度であれば問題ないように思います。
        不安を与えてしまったようで申し訳ありませんでした。

        しかし、お墓にそこまで真剣に調べられて、ステンレス鋼まで使用して、素晴らしいことだと思います。
        私も大変勉強になりました。

        ステンレスは高額ですが、配筋量が少ない墓地であれば、検討に値すると思います。

        コンクリートの薄肉化
        メンテナンスフリー
        溶接が可能

        ステンは強度が高く、サビない。このメリットは大きいです。

  • ご多忙にもかかわらず問い合わせまでしていただきまして恐縮です。お陰様で安心いたしました。費用面でも90cm四方の小さな寺院墓地だったことが幸いしました。詳しく解説頂き有難うございました!

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