お墓って「家」を重要視して建てるか、
「個人」を重要視して建てるかによって、
選択するデザインが大きく変わります。
お墓は「家」で建てるものとして、
考えられてきました。
先祖供養の場所です。
西洋では、お墓に個人の名を刻み、
個人のお墓として機能することが多いようです。
その為かイタリアのお墓などを見ると、
個人を表現したお墓が多く、
発想が自由でデザイン性に優れています。
それでは、
【お墓のデザイン】先祖代々の家墓or個性重視の個人墓?
をお送りします。
お墓の価値観が多様化する時代!
お墓の価値観が多様化しています。
昔と現在とでは、社会背景が異なり、
人々の考え方も変わってきました。
ご先祖様を大切に思い『家』を尊重して、
お墓を建てようとされる方がいれば、
個性を重んじて自分らしいお墓を、
建てたいという方もいます。
あるいはその両方という方も、
いらっしゃるかもしれません。
デザイン的なお墓が増えてきていることを、
我々のような日本国内の墓石加工卸の中でも
「けしからん風潮だ!」と言う意見があります。
育ってきた環境によっては、
例えば核家族だったりすると「家」
という考えが薄くなるのもいたしかたないと思います。
以前、汽車の形の墓石を見たことがあります。
幼くして亡くなったお子様が、
汽車が大好きだったそうです。
同じ子を持つ親としては、
痛いほど気持ちが伝わってきて、
胸が締め付けられる思いがしました。
お墓において『個』と『家』は相反する!
全てを否定したいわけではないのですが、
純粋にご先祖様を尊重して「家」
を大切にしたお墓を建てたいのなら、
伝統的な和型のお墓をお勧めします。
洋型も建てられるようになってから、
時代が経ちましたが、
定着している形のものなら良いと思います。
- 「個」を尊重=自分らしさを出す
- 「家」を尊重=先祖供養を重視する
って相反する部分があるように感じます。
ご先祖様にお祈りをするのに、
ある特定の故人の好みや特徴が、
立ち過ぎるのはあまりよろしくありません。
展示場に行って色とりどりの、
デザイン性豊かなお墓を見ると、
ついつい目移りしがちですが、
お墓本来の意味を考えると、
昔ながらのお墓が一番よろしいかと思います。
昔ながらのお墓って素朴だけど、
安心できるんですよね。
心があたたまりホッとできます。
流行りのお墓は目新しくて、
カッコよく映るかもしれませんが、
普遍的ではないし飽きもきます。
自分らしさを出したつもりが、
後になって熱が冷めたころに、
「微妙だな~普通にしておけばよかった。」
なんてことにもなりかねません。
まとめ
どこを重要視してお墓を購入するのか、
じっくり考えてください。
何を求めるかによって、
購入するお墓も変わってきます。
ご先祖様にお祈りをして、
心からのご供養ができる最良の選択をしたいのなら、
伝統的な形のお墓を購入するべきです。
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