けっこう工作物の確認申請をしないで、
工事をしてしまうケースが見受けられます。
確かに、申請をするのと、
しないのとでは、全然手間が違い、
一々役所にお伺いたてて仕事していられないよ!
という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、態々、確認申請を要求するということは、
それだけ危険だし、問題が起こる可能性もあるということです。
あとで何か問題があった場合には、
責任が追及されます。
それでは、
【地盤調査が大切!】大型の工作物の確認申請は必ずしましょう!
をお送りします。
工作物の確認申請が必要なコンクリート構造物。
土留めに現場打ちL型擁壁を、
施工した際に図面を書きました。
2mを超えると工作物の確認申請が必要になり、
地盤調査も含めての書類や図面作製。
そして役所立会いの検査を、
受ける義務が出てきます。

前もって丁寧に設計を組むためにも、
丁寧な調査と図面の作成が必要になります。
工作物の確認申請が必要になるということは、
それだけキチンと施工しないと、
周囲に影響を与える可能性があるということであり、
細部まで煮詰めた図面の作成が必要になります。

一番重要なのは地盤の強さ!
こういった構造物の一番の根拠となるのは、
地盤の強さです。
簡易的なスウェーデン式サウンディング試験でなく、
しっかりと標準貫入試験を、
行いそのデータを元に構造計算をしました。
地耐力、擁壁重量、土圧から、
問題のない擁壁の厚みや鉄筋の配筋を探ります。
構造計算書を理解して、
きちんと図面を書くのはけっこう大変です。
どんな構造物でもそうですが、
一番の根拠となるのが地盤の強さです。
これがまず保証されないと、
住宅等の構造物は建てることすらできません。

おそらく1級土木施工管理技士という肩書で、
工作物の確認申請をする方は少ないのかな?
と思います。
やってみてわかりましたが、
それだけ専門性が高く、大変です。
専門の設計事務所に任せることが、
通常だと思います。
測量から書類一式の作成、
確認申請まで考えるとけっこう手間が掛かります。
ただし自分でやることで、
ノウハウが身に付きます。
こういった他では、
なかなかやらないことをすることが、
独自性を生みノウハウの蓄積につながると考えています。
まとめ
今回は、L型擁壁でしたが、
ブロック積み・石積みでも、
確認申請が必要になるケースもあります。
石工事でも重くなればなるほど、
構造計算も大切になってきます。
ちゃんと確認申請をして、
手続きを踏んで工作物を建てましょう。
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